コマーシャルペーパーとは?
コマーシャルペーパー(CP)というのは、信用力のある企業が、短期の資金調達のために発行している単名・自己宛の無担保約束手形のことをいいます。
このコマーシャルペーパーは、日本では1987年11月より発行が認められていますが、大企業の有力な短期資金調達手段として定着し、発行残高も拡大しています。
コマーシャルペーパーはどのように発行するのですか?
コマーシャルペーパー(CP)の発行企業というのは、CP販売業務を認められていている証券会社や銀行との間で販売人契約を締結し、発行日の2日前に発行条件を決めます。
このとき、米国のような企業が直接機関投資家などに販売する直接発行は認められていません。
ちなみに、このコマーシャルペーパーは、1993年には証券取引法の改正によって、有価証券の一種になっています。
また、当初、コマーシャルペーパーは、金融機関には発行は認められていませんでしたが、1988年には証券金融機関が、1990年には証券会社が、1993年にはノンバンクが、1994年には保険会社の発行が解禁されています。
さらに、1995年度には、政府の規制緩和の一環で、期間2週間未満と9か月超1年未満のコマーシャルペーパーの発行も解禁されています。
なお、リース会社などノンバンクの発行制限も撤廃されています。 |